名古屋市の河村たかし市長が2日、蒸気機関車(SL)を復元し蒸気で街を走らせるとしてきた長年の看板公約の方針転換を表明した。
蒸気でなく圧縮空気を動力とし、名古屋市科学館の敷地での展示となる。市内部で理解が得られず、河村氏が事実上断念した格好だ。
だが、河村氏はこの日も「展示は仮置き」と、公約実現への過程と強弁した。
市所有のSLは1904年ドイツ製で修復が必要。
市教育委員会が2016年、予算や環境整備の実現可能性の観点から、圧縮空気で動輪が回る様子を見せるなどの「動態展示」を視野に、大阪市のボイラー会社に調査で預けた。いまは富山県の倉庫にある。
河村氏は当初は「あおなみ線」で、近年は名古屋城周辺で蒸気による走行を公約。市教委案を批判し、活用策が決まらず保管費のみ支出する状況が続いた。
公約実現は複数の市幹部が「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル